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2025/12/10 調査報告

「営業現場におけるAI活用実態調査」を実施。営業職の9割が生成AIを認知、約7割が“成果改善”を実感

このたび、全国の企業に勤める営業担当者および営業責任者459名を対象に、「営業現場におけるAI活用実態調査」を実施しました。
本調査は、生成AIの急速な普及が進む中で、営業現場における活用状況や実際の成果、導入のボトルネックとなっている課題、そして今後のAIエージェントへの期待領域を明らかにすることを目的としています。

「営業現場におけるAI活用実態調査」を実施。営業職の9割が生成AIを認知、約7割が“成果改善”を実感

調査結果のサマリーは以下の通りです。

生成AIの認知度と成果実感

  • 認知度と活用意欲: 営業職の90.8%が生成AIを「認知」しており、「活用している」(49.2%)または「現在検討している」(14.4%)と回答した層は、あわせて63.6%にのぼります。
  • 成果改善の実感: 生成AIを活用している担当者のうち、74.2%が「受注率や商談数などの営業成果が改善した」と回答しました。特に「ほぼ毎日活用している」層では、85.3%が成果改善を実感しており、継続的な活用が成果に結びつきやすい傾向が示されています。
  • 活用領域と時短効果: 活用シーンは「営業メール・メッセージ作成」(60.0%)、「提案資料作成・ブラッシュアップ」(48.8%)といった文書作成領域が中心です。活用者の86.1%が「週1時間以上の業務時間削減」を実感しており、反復的な業務において高い即効性が見られました。

最大の課題は情報の正確性と安全性

  • 活用上の課題: 生成AI活用の課題として、「情報の正確性」(44.2%)、「セキュリティ・情報漏えいリスク」(43.4%)が上位に挙がりました。
  • 導入のボトルネック: 導入が進まない理由としては、「社内ルールが未整備」(50.0%)、「情報漏えいへの懸念」(40.0%)が上位となり、技術的な側面よりも運用ルールや安全性といった組織的な要因がボトルネックとなっていることが分かりました。

AIエージェントへの高い期待

  • AIエージェントの認知と導入意欲: 営業職の60.8%がAIエージェントの概念を「知っていた」と回答し、導入意欲は「強く導入したい」「条件次第で導入したい」が合計で80.4%に達しました。
  • 期待される役割と今後のシフト: 営業支援AIエージェントに期待する役割としては、「顧客対応の自動化」(48.3%)、「営業データに基づく成果予測・アラート」(46.8%)が上位となりました。また、今後の生成AI/AIエージェントへの期待領域は、文章作成などの効率化から「顧客理解・アカウントマネジメント」(58.1%)、「営業戦略の立案」(50.6%)といった高度な領域へとシフトしています。

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